顔面神経麻痺になったので症状・治療・後遺症などを紹介します

顔面神経麻痺 生活情報
画像 by せはろ

最近ジャスティン・ビーバーさんが、顔面神経麻痺になったことをニュースで知りました。私も5,6年前に顔面神経麻痺になったので、その時の状況・症状などを紹介させてもらいます。

私の近くの人も今年に入り顔面神経麻痺になったので、だれでもなる可能性がある病気だと再認識しました。今回の記事を通して、ご自身や家族や親しい人が顔面神経麻痺になった場合の参考になればうれしく思います。

顔面神経麻痺とは

顔面神経麻痺とは

  • 顔がまがってきた
  • 眼が閉じにくい
  • 水が口からこぼれる
  • の動きが悪くなる

など、顔の筋肉が動きづらくなる病気です。

画像:一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(http://www.jibika.or.jp/owned/contents1.htm)

年間、人口10万人あたり50人ほど発症するといわれ、2割以上に後遺症が残ります。

私の顔面神経麻痺の場合は、顔の右半分の全てが動かなくなってしまいました。また、そんなにひどくないですが後遺症も残っています。

顔面神経麻痺の原因は?

顔面神経麻痺の原因は

  • ウィルス性の神経麻痺
  • 事故・外傷・外科手術の後遺症

があります。

ウィルス性の神経麻痺の分類として下のものがあります。

名称ウィルス種類主な症状
ベル麻痺単純ヘルペスウイルスほうれい線の溝が無くなり
口角が下がってしまうため
食物(特に液体)が口から漏れる
ハント症候群水痘・帯状疱疹ウイルス耳の痛みや
突然顔が動かしづらくなる症状が多く出る

どちらのウィルスも「疲れ」「ストレス」で免疫が落ちると、おとなしくしていたウイルスが暴れだし神経を障害します。いずれも、適切な初期治療を早期に行うことにより、8割の方がほぼ元の状態に戻ります。

私の場合は、疲れなどで免疫が落ちてウィルスの影響で神経がむくんだ結果、神経が骨に圧迫され顔面神経が死んでしまい神経麻痺となってしまったようです。

下の絵の耳のあたりから顔面神経が広がっており、耳の裏のあたりの骨の部分で神経が圧迫される形になっていたようです。

画像:一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会(https://www.jscmfs.org/general/disease13.html)

顔面神経麻痺の治療・診療科

顔面神経麻痺の治療は 耳鼻咽喉科で行ってもらえます。

治療の最も大切なポイントは、症状が出たらできるだけ早く受診することです。3日以上経過してしまうと完治する可能性が下がり、後遺症も残りやすくなってしまいます。

注意が必要です

今回、顔面神経麻痺として話を進めていますが、脳神経に異常があっても、顔面神経麻痺と同様のの症状が出ます

  • 顔がまがってきた
  • 眼が閉じにくい
  • 水が口からこぼれる
  • の動きが悪くなる

が出た場合は、脳神経の異常も疑われますので、脳神経外科・耳鼻咽喉科の両方がある病院を受診することをお勧めします。

私の場合は、市立病院でどちらの科もあったので、受付で症状を相談すると脳神経外科から受診して、脳神経が問題ないと判断できたので耳鼻咽喉科で診察を受けることになりました。

顔面神経麻痺の程度診断

顔面神経麻痺の程度診断は

  • 柳原法
  • 筋電図検査

の2つが用いられます。複合的判断することにより、正確な程度診断ができます

柳原法40点満点のスコア法
顔面表情の主要な部位の動きを個別に評価します。
検者の主観をおさえて再現性を高めるとともに
経時的な部位別評価をすることができます。
40点満点で
  10点以上を不全麻痺
  8点以下を完全麻痺
 あるいは
  20点以上を軽症
  18~10点を中等症
  8点以下を重症
とします
筋電図検査顔面の神経を電気で刺激をすることによる筋肉の反応をみます。
この検査により、
筋肉や末梢神経のどの程度障害されているかが評価できます。

顔面神経麻痺の治療

顔面神経麻痺の治療は、経口や点滴によるステロイド薬や抗ウイルス薬によるものがあります。それぞれの薬の狙いは下の表の通りです。

ステロイド薬顔面神経のむくみを取る
抗ウイルス薬ウイルスの増殖を抑える

私の場合は、上の2種類の点滴治療を1週間行いました。その後は、ビタミン剤を処方されて神経の再生を促すといった治療法でした。

私の場合は、点滴治療後の神経の再生を待っていても回復が良くなく、2カ月ぐらい神経再生の兆しが見られませんでした。

担当医師からは、神経の圧迫がまだ取れておらず再生が進んでいないのではないかとの意見がありました。

それは、下の絵の耳のあたりから顔面神経が広がっており、耳の裏のあたりの骨の部分で神経が圧迫される形が改善できていないので、この耳の裏のあたりの骨を削ることで神経の圧迫を緩和して、神経の再生をすすめられるとの意見でした。

画像:一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会(https://www.jscmfs.org/general/disease13.html)

しかし、手術をすすめられた次の診察から症状が回復しだしたので、結局は耳の裏の骨を削る手術は行いませんでした。

顔面神経麻痺のリハビリ

顔面神経麻痺のリハビリは

  • 動かなくなった筋肉をほぐすマッサージ
  • 温める治療
  • 顔の運動訓練

などがあります。

注意が必要です

顔の筋肉を動かそうとして、低周波治療や鍼などによる電気刺激などを行うのは後遺症がより重くなってしまうことがありますので、医師の指示に従ったリハビリを行ってください。

顔面神経麻痺の後遺症

顔面神経麻痺の後遺症は、

  • 顔がこわばる
  • 表情筋の動きが十分でない不全麻痺
  • 異常共同運動

などがあります。

「顔がこわばる」「表情筋の動きが十分でない」は、言葉の通りです。「異常共同運動」は、意図していない部分がともに動いてしまうことです。

例えば、目をとじようとしたときに口・頬などが一緒に動いてしまうなどが発生します。

私の顔面神経麻痺の状態など

私は5,6年前に顔面神経麻痺になりました。

その当時は、仕事などで結構体もつかれていたり、睡眠時間が短かったりなどが重なって免疫力が落ちウィルスの影響で神経がむくんだ結果、神経が骨に圧迫され顔面神経が死んでしまい神経麻痺となってしまったようです。

私の顔面神経麻痺の発症時

顔面神経麻痺が発症する早朝(3,4時ぐらい)寝ていたら急に、右耳の後ろから首にかけて激しい痛みが出ました。もちろん寝ていられないような痛みでしたが、その部分に手を当てても特に熱くなっているような感じではありませんでした。(WEBなどを確認してもこのように痛みが出る人の記述は見たことがありません。私だけかもしれません)

痛みだしてから1時間ぐらいで痛みも引いてきたので、少し寝て起きて朝食を食べていると右側の唇の動きが悪いことに気づきました。まばたきもこの時はまだできていたと思います。

何かおかしいなと思いながら生活していると昼過ぎあたりから右目が閉じないことに気づきました。

私の顔面神経麻痺の症状

発症してその日のうちに、顔の右半分の全てが動かない状態になってしまいました。

右目が開きっぱなしになったのですが、閉まりっぱなしの方が片目で生活するので困るなと当時考えていたことを覚えています。でも結局は、乾燥を防ぐために眼帯をするので、片目で生活することになったので同じでした。

眉も動かせないので、笑った顔など顔半分が動かないのでとても気持ち悪かったです。

あごは動くので食事は食べられるのですが、右側で物をかんでも頬の筋肉も動かないので、食べ物が右側から動かせないので、ずっと左側で食べ物を嚙むようになりました。よくある症状の口から水がこぼれる症状もありました。

右側で物を噛まなくなると、耳垢のたまり方が尋常じゃなく1か月ぐらいで耳の穴が塞がるぐらいになっていました。耳掃除すればよいのですが、気落ちしていたようで耳掃除もしていませんでした。

私の顔面神経麻痺の治療など

私は顔面神経麻痺の症状が出たのが、日曜日で当時早く診療することが必要とは知らずに救急病院には行かず、月曜の朝に通常の診察を行ってもらいました。発症から1日なのでまだよかったです。

どの診療科になるのかわからず、受付に相談したら「脳神経外科」「耳鼻咽喉科」の順で診察してもらうように段取りしてもらいました。脳神経外科で問診を受けて脳神経には問題がないとすぐに判断してもらえ、耳鼻咽喉科で「柳原法」「筋電図検査」の診察を受けました。

結果としては、かなり悪いようでした。そして、その日から1週間の点滴治療(ステロイド薬・抗ウイルス薬)を行いました。この時が私の初点滴だったと思います。私の腕は太めなのですが、血管が細いのは親譲りで点滴を打つ看護師さんにはご迷惑をおかけしたと思います。最後の日の点滴までは、とてもスムーズに点滴の針を入れてもらえていたのですが、最後の日の看護師さんはスムーズに針を入れられず、点滴液が入っていかなくてとても痛い思いをしました。

そんな点滴治療が終わり、ビタミン剤が処方されました。これは、点滴治療で「むくんだ顔面神経」を元の太さに戻し、顔面神経を再生を促すものです。そして、医師からは睡眠を十分とるようにも言われました。栄養を取って十分に休養をとってストレスをためないことが、治療にとって重要なことと言われました。

点滴治療後の神経の再生を待っていても回復が良くなく、2カ月ぐらい神経再生の兆しが見られませんでした。担当医師からは、神経の圧迫がまだ取れておらず再生が進んでいないのではないかとの意見がありました。それは、下の絵の耳のあたりから顔面神経が広がっており、耳の裏のあたりの骨の部分で神経が圧迫される形が改善できていないので、この耳の裏のあたりの骨を削ることで神経の圧迫を緩和して、神経の再生をすすめられるとの意見でした。

画像:一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会(https://www.jscmfs.org/general/disease13.html)

しかし、手術をすすめられた次の診察から症状が回復しだしたので、結局は耳の裏の骨を削る手術は行いませんでした。

発症してから半年ぐらいする頃のことです。それまでは、夜ねている間でも右目は開いたままだったのが最近は右目を閉じて寝ていると奥様に言われました。その時から回復が始まったと思います。

私の顔面神経麻痺の後遺症

回復が始まりリハビリも続けましたが、異常共同運動が少しあります。

  • 右の鼻を動かそうとすると瞼・ほほも少し一緒に動く
  • 右の唇を横に大きく動かすと瞼も少し一緒に動く
  • 右の眉毛を動かすと唇も少し動く

それ以外にも気温が下がると、右側のほほ・おでこ・瞼などの動きが悪くなったり、右側の顔全般がこわばった感じになったりします。

症状が発症した朝の右耳の後ろから首にかけての痛みが少し出るときもあり、この痛みが出たときはドキッとしますが、当時のような痛みが出ることはないのでまあ大丈夫なのでしょう。

等があります。生活に支障がないのと、もうおじさんなので、私の顔をそんなに真剣に見てくる人はいないので気にすることもないかなと思っています。

顔面神経麻痺になった方へのアドバイス

顔面神経麻痺になった人は身近に結構いると思いますので、だれでもなる病気です。

顔面神経麻痺になった方へ 私ができるアドバイスは

「よく食べて」「よく寝て」「リラックス」して過ごしてください。ということです。

点滴治療が終わってからは、

疲れない程度に自分の楽しみを優先するような生活をすることがおすすめです。

参考WEBなど

今回の内容は、

一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(http://www.jibika.or.jp/owned/contents1.html

一般社団法人 日本頭蓋顎顔面外科学会(https://www.jscmfs.org/general/disease13.html

私の体験をもとにしています

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