マンガ家:河合克敏さん の 作品の感想など
河合克敏さんの作品は
どれも 独特な空気感があります
- 跳ねるような 若さ・力強さ
- さわやかなユーモア
を 感じ 私はとても大好きです
この感覚(独特な空気感)を覚えてしまったら、
きっと何度も読み返したくなると思います
作品の概略
今回 3作品は
- 柔道(高校の部活動)
- 競艇(プロ活動)
- 書道(高校の部活動)
がメインの内容で、
その競技・表現が描かれています
主人公の共通点
今回 3作品の主人公は
どこにでもいそうな 男子高校生が主人公で、
努力 挫折 葛藤 を繰り返し
そして 大きく成長していきます
この成長の過程を確認できるのが
とても楽しいのだと思います
それぞれの作品の 紹介・感想など
帯をギュッとね!
柔道(高校の部活動)のお話です
静岡県 浜名湖高校で
別々の3つ中学から集まった5人が
柔道部をつくり 成長していくお話です
柔道の知識がなくても楽しめます
はじめのころは、
柔道の話以外にも
学園祭(柔道部によるシンデレラ)
ほか 日常の学生生活なども結構取り扱っており
全体的な雰囲気は ドタバタギャグ・コメディ的
中・後半は
全国大会など見えてくることには
ストイックに柔道に取り組む感じなり
ギャグ・コメディ的な内容は少なくなります
しかし、シリアスな場面は長く続かず
全体的に緩く読めます
コミック の 表紙に
NEW WAVE JUDO COMIC
と 書かれています
これは、当時(1990年代)までの 柔道マンガといえば
汗・努力 で 熱い男性向けってものが多かったのですが
この作品は、努力はしますが さわやかな内容なので
異色な作品でした
そのおかげで、幅広い支持層があったと思います
モンキーターン
競艇(プロ活動)のお話です
東京の下町生まれ下町育ちの 豆腐屋の息子主人公です
プロ野球選手になる夢があるが、
それがかなわないと高校野球最後の大会で
理解するところから物語が始まります
そこに、
競艇好きな野球部監督から 競艇を進められ
物語が進んでいきます
もちろん競艇の知識がなくても楽しめます
はじめのころは、
主人公の 熱い心が空回りする場面が多く
競艇学校 入学・卒業
レース出走
とそれぞれのイベントで 失敗が多くありますが
持ち前の 運動能力の高さ 折れない心で
順調に勝ち進んでいきます
中・後半は
伸び悩みよりも、重大なケガ
同期生の悩みが大部分を占めていきます
最終的には、
自分の努力もそうですが、
周囲の人の応援や力を素直に受け止めることができ
最高の結果を残すことができ
とっても気持ちのいいエンディングを迎えることができます
とめはねっ! 鈴里高校書道部
書道(高校の部活動)のお話です
高校から日本の学校に入学した
カナダからの帰国子女の主人公が、
書道部の先輩たちに脅され、書道部に入部することから
物語が始まります
もちろん書道の知識がなくても楽しめます
はじめのころは、
主人公は結構主張が少ない感じで
ヒロイン が 柔道 と 書道を兼任して
もめることが多いことが印象に残ると思います
中・後半は
部活動の顧問 地元・全国的に有名な先生の指導を受け
主人公の書道の才能が発揮され始めます
主人公 や 劇中の人物が
書道に作品として使用する
日常の言葉を題材とした用した作品は
最近の私には心が揺さぶられるものが多く
特に主人公が、書の甲子園に用いた
言葉はたまらなくなるものでした
帯をギュッとね!
とめはねっ! 鈴里高校書道部
どちらも柔道部があります
とめはねっ! は 帯をギュッとね!から
20年ぐらい後の世界のようで、
帯をギュッとね! で登場した 佐鳴高校の
美男美女カップルの子どもが
全日本ジュニア選手権の決勝でヒロインと
対戦するといった 面白い展開もあります