坂口安吾 未発売作品で読み直しを考えた

書籍
Photo by AJ on Unsplash

朝のニュースを見ていると

坂口安吾の未発表作品が見つかったと

報道されていました

学生のとき、何冊か読んでいたことがあり

なつかしく思ったので

坂口安吾の代表作をまた

読んでみようと思います

おすすめ作品紹介

私が学生の頃読んでいて

特に気に入った作品です

夜長姫と耳男

飛騨随一の匠の弟子で

兎のような長い耳を持つ青年 耳男 が

夜長の里の長者の娘(夜長姫)の

護身仏を彫る物語です。

夜長姫は、外見が美しいが

人の生き死にとても興味があり、

また、病魔なども見える?

不思議な力がありそうです

小説にはそこまで具体的には

書かれていませんが。

耳男は 終始 夜長姫に

圧倒されて、物語最後まで

リードされ続けます。

耳を切られたり、住処を燃やされたりと

さんざんですが、

耳男は、夜長姫の笑顔を押し返す

作品をつくるため、すべてをささげます。

少し内容が恐ろしいですが

翻弄される耳男、

すべてを支配する夜長姫

の互いの気持ちを理解出そうで

できない部分がとても興味深く面白いです。

桜の森の満開の下

ある峠の山賊が主人公です。

通りがっかた旅人の連れの女が

妖しく美しかったので、

亭主を殺し無理やり女房にしたことで、

自身を亡ぼしていくといった内容です。

山賊は、自分がどんなものにも負けないと

考えていましたが、桜の森の満開の下は

恐ろしいと考えていました。

女房に言われるがままで、

都に移り住み、女房の恐ろしい行動を見て

山賊は山に戻ることになったのですが、

以前から恐ろしいと考えていた

桜の森が満開になっている時に

ちょうど戻ってきてしまいました

そこで、女房の本性?山賊の本性?

があらわれてしまい

すべてが桜に覆われてしまいます。

私の文章が、拙さすぎ

物語の筋すら伝わらないかもしれませんが、

この小説は、とても 悲しく

心に寂しい空間をつくる作品です。

それでも、また 読みたくなってしまう

名作だと思います。

白痴

主人公 映画会社の演出家の 伊沢 と 

隣家の気違いの女房の白痴の女

が戦時中に結ばれる?話です

戦時中(終戦が近い)ですが、

話の終盤まで、全く緊迫感がなく

主人公は、漠然と自分の給料が払われなくなる不安

など、ごく身近のことばかり気にしている

現在と大きく違いがないような、

どこかおかしい不思議な空気感ある

軽いタッチの読みやすい作品です

最終的には空襲で

伊沢 と 白痴の女が 共に逃げていきます

1999年に映画化されており

監督は、手塚治虫さんの息子、手塚真さん

主演が浅野忠信さん です

小説とは少し違った、どこか中華を意識した

情景が見えて、これも良いとおもいました。

白痴 映画情報

映画版 20周年記念で

2020年 年末から 2021年3月まで

劇場で再上映されています。

映画の紹介のページがありましたので参考に

映画『白痴』公式サイト|坂口安吾原作・手塚眞監督
戦後の無頼派・坂口安吾の短編小説を、ヴィジュアリストの手塚眞監督が映画化した『白痴』(1999年作品)が、今年で20周年を迎えます。『白痴』のデジタルリマスター化計画にご協力ください。

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